「この学校に改革を起こす!(迫真)」
ステージ上からポカーンとなった生徒がいるのが見えました。生徒会役員選挙の第一声がこれですよ。そりゃポカーンともしちゃいます。しかし、その場で驚いたのは何も皆さんだけではありません。その時まさにステージ上でその言葉を発した。そう、自分自身もです。何を言っているんだ俺は。と壇上で足を震わせている内に台本も全て抜け落ちていきました。焦って、焦って、焦って。そして出て来た言葉は本心でした。自分がその時伝えたい情報、気持ち。台本通りではないためつっかかりや噛むこともありましたが、無事話しきることが出来ました。皆さんからは見えなかったと思いますがもちろん、演台の裏で足はガクガクです。
そして現在、生徒会長となったわけですが、この生徒会長をする上でのモットーがあります。それは「本心を伝える」です。自分は基本的に台本は好きではありません。伝えたい事を台本に書き、覚えて読み、文を思い出せなくなり固まってしまう。おかしいと思いませんか。伝えたい事があるのに事前に書いた台本通り話そうと必死になる。それでは本末転倒です。なので自分は話したい大まかなテーマだけを決め、必要な情報だけ調べ話すようにしています。告白をわざわざ目の前で台本を開いて話しませんよね。それと同じです。自分は壇上を告白の場だと思って立っています。緊張で足を震わせ、伝えたい事を伝えられるかドキドキしながら。第四十七期生徒会計三十二名一同、生徒の立場として、時に生徒に、時に先生に本心を伝えていく新たな生徒会として歩みを進めていきます。優秀で、そして個性的なメンバーに感謝し、より青春を謳歌出来る学校にするよう努力するので先生方生徒皆さんご協力よろしくお願いします。最後に、この震える足をインクで隠して一つ、大口叩かせてください。
「この学校に、改革を起こす!(迫真)」